-3章

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山崎君の見立てでは痕は残らないそうで安心しました 痕が残るようなら武田さんを斬らないといけなかったかも知れません 「それにしても細っこい腕やな…少し力入れたら折れるんとちゃうか?」 山崎君はお千那ちゃんに軟膏を塗りながら沁々と呟いていました 確かに細いですね…ちゃんとご飯食べてるんでしょうか 「私…あの人嫌いです」 流石にあんなことされたら嫌いになりますよね 「そうですね…1人の時はあの人に近づいたら駄目ですよ」 お千那ちゃんは私の言葉に何度も頷いてくれました さて処置も済んだことですしお昼に行きましょうかね 「局長達にはワイから報告しておくから昼食べに行ったらええで」 山崎君は障子を開けては早々と近藤さん達の部屋に行ってしまいました 「お蕎麦でも食べに行きますか…それとも甘味の方が良いですか?」 お千那ちゃんは暫く考えた後に控え目に“お蕎麦”と応えたので早速向かいましょうか 祇園の方に美味しいお店があるのですが…余り遠出は出来ないですし お菊さんのお店でも行きましょうかね ---------------- お千那ちゃんはお蕎麦を気に入ってくれて良かったです 近藤さんからこっそりとお金をくれたので甘味も食べれましたし さて…午後からも頑張りますかね
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