-1章

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-千那side 私は待ち合わせをしている“八坂神社”で新兄様を来るのを待っていた 新兄様は時間にだらしなくないはずだったんだけど約束した時間になっても来ない… 「新八さん…遅いですね」 京まで一緒に来てくれた亀吉が心配そうにしている 手紙で新選組は大変って云っていたから来る途中でなにかあったのかなぁ… 母上みたいにこのまま来ないんじゃないかなぁ… 「…新兄様…」 「あっ…ほらきっと稽古に集中して来るのに遅れるだけですよ 昔から新八さんは剣術の稽古を初めると食事の時間とか忘れてたじゃないですか」 不安そうにする私に亀吉が慌てて慰めるようにしてくれる 確かに兄様は昔から剣術一筋だった… それこそ何回も私との約束を忘れるほど 「亀吉…ありがとう… もう少し待ってみる」 大丈夫…きっと来てくれる 今までみたいに“遅れた”って笑って来てくれる 「千那…遅くなってゴメンな 出る間際に平助達に捕まったてな」 それから約束の時間の半刻してから新兄様はちゃんと来てくれた
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