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今日は特別な日だ。
何しろ11月に初雪が降ったのだから。
そして今日という日の際だった特徴はこの忘れられた村の忘れられた学園に転校生がやってきた事であった。
このジョン.Dラウダーミルク記念男子寮に転校生など天変地異の前ぶれかと生徒たちの間でひそやかに囁かれたほどだった。
その少年、トト.ケストナーは列車の窓ガラス越しにその村から降臨してくる雪たちを見つめ、ため息をついた。
情緒的な景色だ。
なのに自分はその景色に対して、憎しみにも近い怒りじみた感情を抱いている。
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