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そして……。
私は今日、久し振りに何の夢も見ずに朝を迎えた。
毎晩夢を見ていた頃は、もう恥ずかしいからこんな夢見たくないと思っていたのに、実際にその状況になってみると、心にぽっかりと大きな穴が開いてしまった。
失って気付く。
私は毎朝、あの夢に癒されていたのだと。
私だけが知っている。
彼の可愛い笑顔。
彼の甘い囁き。
彼の熱いキス。
彼の指の温もり。
彼の熱を含んだ吐息。
全ては夢なのに……。
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