嫌われ者の日常

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嫌われ者の日常

俺の名前は立花 愁(たちばな しゅう) 椿木(つばき)学園高等部の1年生だ。 この学園は地元じゃ有名な全寮制の男子校だ。 全寮制の男子校という珍しさも勿論あるが、どちらかと言えば悪評が目立っている。 何でもこの学園の生徒は色々と汚いらしい。 いや勿論見た目やなんやの汚さでは無い。 寧ろ校舎はヨーロッパのお城の様な雰囲気を醸し出しており、制服も穢れなき真っ白な高そうな制服。 金持ちのご子息が沢山通っている超エリート校だ。 ここまで言えばお察しの方も居るかな? この学園の生徒は汚い。 金持ちのボンボンは何でも権力を振りかざして自分勝手なスネかじり野郎ばかり。 特に金持ちでは無い生徒達はそんな金持ちボンボンらに気に入られようと必死だ。 そんなこんなで椿木学園は汚い欲に塗れているだのと酷い言われようだ。 しかし、俺にとってはとても魅力的で都合の良い学園だった。 昔から頭は良かったので難しい入試を難なく突破し、今年4月、晴れて椿木学園の生徒として入学することが出来た。
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