嫌われ者の日常

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ああそうだ。 ついでに言うとこの学園はホモ校としても有名らしい。 椿木学園は小等部から高等部まで纏まっていて、小等部からずっと男だらけの生活をしている生徒が沢山いる。 中等部辺りからイケメン狙いで入学してくるホモも多いみたいだ。 …え?俺? やだなー、俺はホモじゃないよー。 と言うか誰かを好きになるとか付き合うとか、考えられないなー。 そもそも俺を好きになる人間はいないだろうし? だってーーーお、あそこに見えるのは人気の爽やか系イケメン。 突撃だー。 「おはよう、達輝(たつき)くんっ! 部活終わり?お疲れ様っ。」 ニコッ 笑顔に加え、さり気ないボディタッチも欠かさない。 「……ああ、立花。おはよ…。」 達輝くんは苦笑いでさり気なく俺から身体を離す。 そして「ごめん、急いでるから。」と逃げるように去っていく。 「うわ…またあいつイケメンにちょっかいかけてるよ…。」 「達輝くんが可哀想…。」 「さいてー。さっさと学校辞めればいいのに。」 ……ご覧下さいこの嫌われっぷり! 俺の周りに誰一人として味方はおりません! まあ当たり前なんだけどね。
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