03 先輩の恐ろしいほど眩しくて絶大な王子力

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私の反論に耳を貸さずワイワイとはしゃぐ二人を見て、失敗したとしみじみ思う。 百瀬が意外と素直に私の指摘を受けたのは新たな衝撃だったけど、そう良さげな態度をとったのもその場だけで、明日から姿を消しちゃったらどうしよう。 せっかく得た眠気覚ましの強い味方を失ってしまうのだ。 そしてまだ二回しか読んでない百瀬の小説ともおさらば。 失うものは地味に大きい。 ただでさえ騒がしかったんだし、あんな目にあって無理に図書室来る気力とか起きないよね。 そう落ち込んでいた私の予想を百瀬はやはり裏切ってくれた。
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