第一章

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ー確かに君を愛している、 でも、オレは彼女が望むような愛し方をちゃんと見せられているかな…? 君は細かいことを気にしない、 怒ることがあっても大抵のことは結局許してくれるし、それを掘り返すこともしない だからか、家事がものすごく適当だ でも、料理はたまに失敗はあるけどオレ好みに美味しいものを作ろうとしてくれている 「次はありですか?」 って新作の感想を聞くところがかわいい オレは月の半分は出張だけど、頑張って一人で子供たちを見てくれている たまに昼間でも子供たちの写真や動画を送ってくる オレの出張が増えたり伸びたりすると、 本人は隠してるつもりだけどすごく機嫌が悪くなる 子供たちの写真や動画の数が増える、それを餌に早く帰ってこいと言わんばかりだ 餌なんか必要ないのにね、オレにとって一番の餌は彼女だってわかってない? いつだって彼女に飢えていることを知らない、知られてはいけない あぁ、彼女のイイ香りがする、 ひどく喉が乾く、 彼女がほしい ー
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