第一章

56/58
24人が本棚に入れています
本棚に追加
/237ページ
あなたは夢にさえまともにでてきてくれないの? 怒ってるから? 私が間違えたから…? くしゅっ、 肌寒い、いつもは子供達と寝ているから暑いくらいなのに、彼もいなくなってこの一年背中にぬくもりを感じることはなくなっていた 目を開けると西日が射している、 そうだ、あのあと男がいなくなった安心からかまた眠ってしまったんだ 「お腹空いたな…」 昨日の夜から何もとってない、お腹がすきすぎてとにかく何かを口にしたい 起き上がるとダイニングテーブルが目につく 唐揚げやサラダチキンといったたくさんのお惣菜、 照り焼きバーガー、ソーセージパンに肉巻きやそぼろオニギリなどなど、 一人じゃ食べきれないほどで何故かサプリメントと私の好きなミントチョコまである (チョコとサプリ以外は全部お肉だな…) でも、今はちょうどガッツリ食べたい とりあえず食べやすそうな唐揚げを口に入れる、一度口にすると止まらなくなって他のものも欲しくなる ハンバーガーと肉巻きおにぎりを食べ終え、サラダチキンをかじっているとお腹が落ち着いてきたからか頭もまわり始める きっとこれはあの男が用意したものなんだろう、あの男は結局誰だったんだろう…     
/237ページ

最初のコメントを投稿しよう!