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episode227 悪魔狩り
「クフッ……ウゥゥ……ア……」
牢は冷たいアイスキューブのような部屋だ。
規則正しく並んだ鉄格子は製氷皿を想像させる。
時計はある。
暗い牢には聊か不釣り合いな
爽やかなアイスブルーの羅針盤。
時を刻む時計の長い針が
今やよからぬ想像を掻き立てるほど
「クァッ……ンンッ……ン―!」
僕は快楽に飢え悶えていた。
時刻は午前1時をまわったところだった。
体内深くまで媚薬を擦り込まれた上
後ろ手に両手を縛られたまま。
『――夜中に騒がれちゃ困るからな』
挙句
口封じのためのイヤらしいボールギャグまで噛まされて。
着替えさえそこそこに
僕はなす術もなく冷たい床に転がされていた。
そこへ――。
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