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罵られ
打ちつけられ
さんざん虐められても――。
「アアッ……いい……」
そこはもう
僕にとってずぶずぶの天国でしかなく
「お兄様もっとっ……もっと僕をダメにしてっ……!」
擦れる襞や
突き上げられる臓器
後ろ手に縛られたまま痺れ始めた指先も――。
与えられる罰という罰すべて
乱れる呼吸すら快感だった。
「使い物にならなくしてやろうか……?」
目を閉じれば
甘美な闇に響く激しい凌辱の音。
「ごめんなさい……お兄様……ごめんなさい……」
その卑しく生々しい性の響きに
僕は歯の浮いたような譫言を塗り重ねる。
「みんな僕が悪いの……僕が……アアッ……」
軽薄な自己陶酔。
身勝手なナルシシズムの極み。
「クッ……ハァッ……!」
でもこの人は
そんな僕がたまらなく好きだって知ってる。
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