episode227 悪魔狩り

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違うと言われても思わず見てしまう。 「誰が真犯人か言ってやれ」 征司は腹立たしげに僕の視線を振り払い 腕組みして薄井に向き直った。 「その為におまえを生かしておいたんだ」 薄井は戸惑いながらも 己が裏切った主人の好意に素直に頭を下げた。 「おまえを襲ったのは誰だ?」 それでもなかなか口を開こうとしない。 犯人を恐れているのか――それとも。 「襲われた時は……犯人の顔は見ていません」 やがて子供の頃の記憶でも辿るように ゆっくり薄井は口を開いた。 「襲われた時は?」 言葉尻を捉えて征司が問い詰める。 「いつなら見たんだ?」
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