episode227 悪魔狩り

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そこまで言うと征司は 僕の身体を引き寄せ膝の上に抱いた。 突然の抱擁に 身を固くする僕の耳元に唇を寄せ 「俺のモノが――俺の言うことを聞かない」 憂いた吐息が囁く。 「まったく――少しも」 そのまま 熱い舌先を差し込まれると 「ンッ……」 全身が痺れたように動かなくなった。 それからしばらく 途中になったままの会話も 立ちっぱなしの秘書の存在も それこそ僕の事さえ忘れたように 征司は耳の愛撫に夢中になった。 「ハァ……ア……」 襞の通り焦らすように舌先でなぞっては 卑猥な音を立て吸い上げる。 大きな手は僕の髪を掻き乱し 昂ぶる呼吸は僕の鼓膜で打ち震えた。
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