episode227 悪魔狩り

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素のままをアピールするのは 一層磨きがかかった自信の表れだ。 その上で危ういまでの若々しさと 少年のような儚さは何より魅力的だ。 我が家の当主――天宮の若き総統は 己がルールであり 己が伝統のルーツになりつつある事を十分ご承知なのだ。 「……中に入れるんでしょ?入っていらしたら」 噛まされていたボールが口元から外されると 僕は征司の目も見ずに溜まっていた唾を吐く。 腹が立った。 本来は僕が檻の外に 目の前の男が中にいるべきなんだ。 「触らないでっ……」 柵の隙間から頬に伸びる指先に 必要以上の拒絶反応が出る。 「あんな拷問した手で……触れられたくない!」
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