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「やめて……僕にだって理性はあるのっ……」
いくらもがいても
後ろ手にきつく縛られた腕はびくともしなかった。
「理性ね?おまえの言う理性って一体何だ?」
「拷問するサディストとなんか寝ない……!例えお兄様でもっ……」
「まだ言ってるか」
征司は呆れたように鼻で笑うと
お構いなしに僕の上半身をもっときつく壁に押し付けた。
「やぁっ……!」
上半身が低くなれば自ずと
後ろに腰を突き出す形になる。
「物欲しげな格好しやがって。何が理性だ」
「ンンッ……!」
肩先が舐め上げられ
シャツの隙間から侵入した長い指は
探り当てた僕の胸の頂を交互に痛いほどに摘んだ。
「アハァァッ……!」
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