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「え、いつから?どういう経緯でそんなことに!??」
マキが勢い込んでセキ兄ちゃんに食いついている。
セキ兄ちゃんは、無口でクールだ。
無表情なので、普段は何を考えているのかよく分からない。
そのくせ、舞はすごく情熱的で猛々しく、そのギャップが堪らないというファンが多い。
「…小さい頃から一緒だからな。」
いやいや。
それなら、私も、ナキ兄ちゃんも。
……ナキ兄ちゃんも。
ちらりと見ると、ナキ兄ちゃんはいつもと変わらない様子で、興奮するマキをにこやかに見ていた。
ナキ兄ちゃんへの初恋を封印したのは。
ナキ兄ちゃんが、お姉ちゃんの事を好きだと気付いたからだ。
ナキ兄ちゃんもミカサ君も…どうして、私の好きになる人は、私の身近な人に思いを寄せるんだろうな。
「いやいや、小さい頃から一緒だからって、結婚には至らないでしょ?」
「……そうか?俺はずっと、アイラと結婚すると決めていたぞ。」
きゃーーーーー!
あのクールなセキ兄ちゃんが。
なんて情熱的な。
いや、そうか。
踊りと同じく、本当は情熱的な人だったのか。
「ずっとって…いつから?」
「さぁ…3歳くらいの時には決めていたと思うが。」
「その時、アイちゃんはまだ1歳じゃない。」
マキちゃん……お兄さんを気持ち悪いものでも見るような目で見たらダメだよ。
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