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「2人はいつからお付き合いしてたの!?」
マキの追及は緩まない。
私はさすがに、セキ兄ちゃんにそこまでグイグイ聞けないし。
お姉ちゃんに聞いてもちゃんと答えてくれない気がするし。
マキの白黒はっきりさせたい性格は、こんなとき本当にありがたい。
「お付き合い・・・って、どういうことだ?」
セキ兄ちゃんが眉根を寄せた。
え?質問返し、おかしくない??
「えっと、だからさ、2人はいつから交際を開始したのかなっていう・・・」
セキ兄ちゃんの険しい表情に、さすがのマキもたじろぐ。
「いや、2人は交際なんてせずに、いきなり婚約したんだ。」
含んだ笑みを浮かべるナキ兄ちゃんの言葉に、さすがの私もぎょっとする。
「え、付き合ってもないのに結婚!?」
「今更、付き合うも何もないだろ?生まれた頃からずっと知ってるのに。」
ナキ兄ちゃんは笑うけど、私もマキもドン引きだ。
セキ兄ちゃんもナキ兄ちゃんも、小学校卒業と共に宮廷舞踏団に入ってしまったから、ちょっと浮世離れしたところがある。
だから・・・なのかな?
「付き合うとか交際っていうのは、具体的にどういうことをするんだ。」
さっきまで追及する側だったはずなのに、今度はセキ兄ちゃんの質問攻めが始まった。
友達と恋人の違いから説明を求められるマキが不憫だ。
しかも、家族の前で・・・。
頑張れよ。
私はノータッチでよろしく。
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