第3章 正しい情報のある場所。

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食事が終わり、応接室へ移動する。 今日はクミール家に泊まらせてもらうので、大人たちはお酒を楽しみ、私たちもその横でくつろぐ。 ・・・こんな場で聞くことではないかもしれないけど。 できれば、おじ様もいる場所で聞きたかった。 タイミングを見計らって、父に声を掛けた。 「ねぇ、スズキ先生と、家庭訪問で何を話したの?」 「・・・え?」 お酒を飲んでいた4人の手が止まる。 「魔組レベルの秘密保持契約を結ばなければならないって事は聞いたけど、その詳細は教えてもらってないの。家族にも詳しい話をしたわけじゃないっていうのも知ってるけど、お父さんやおじ様なら、家庭訪問の話の内容からその中身を推測することもできるんじゃない?」 しばし沈黙…の後。 「スズキ先生は…一組全員に話すつもりがないから黙っているんだろうな。」 父がポツリと呟いた。 「サリ…」 おじ様が、父に困惑の目を向ける。 喋って良いのかを、迷っているのだろうか。 「ユキ、私はクルミとマキちゃんには話しておいても良いと思うんだ。 今回のことがなくても、遅かれ早かれ全世界が知ることだ。勿体ぶるような話でもない。」 「お父さん……」 母が心配そうな顔をしている。 おば様も、どうしたら良いのか分からないという表情だ。 「俺らは席を外そうか?」 こちらの雰囲気を見てとったナキ兄ちゃんが立ち上がる。 「いや……大丈夫だ。 別にお前たちにとっては新しい話ではないからな。」 なんだ…と拍子抜けしたような顔をして、ナキ兄ちゃんがソファにもう一度座り直す。 兄ちゃんズやお姉ちゃんは既に知ってるってこと?
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