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第2章 勉強は大変なものだ。
「もー、ダメ。オーバーヒート。
これこそまさに、オーバーヒート。
脳みそ溶けてる。」
「二番がそんな事言ってたら、三十番はどうなるのよ。」
「僕がマキちゃんの足を引っ張るような事、するわけないじゃないか!」
「あー、うるさい。会長は結果を出してから言ってくださる?」
「ところでユズさん、そろそろお紅茶にします?」
「皆様にお気に入りのクッキーを召し上がっていただくために、わざわざご実家から送って頂いたんですものね。」
「ノイア、それは言わないで…」
「ユズっち、ツンデレ属性の人だったのねぇ。」
「ツンデレ…?意味が分かりませんわ。」
「マキちゃんのツンデレも可愛いよ!」
「会長にはツンしか与えませんけど!?」
「それでも、可愛いっ!!」
はーい、うるさーい。
どーしてこうなった。
「なんでこの面子で文芸部に仮入部なの?」
やんややんやと煩い私たちに嫌な顔をする事もなく、部長が興味深そうな顔で聞いてくる。
「私は純粋に、文芸部に興味があったんです。」
「私も。」
「僕はマキちゃんと一緒ならどこでも。」
「私たちは、ユズさんと常にご一緒ですから。」
「えぇ。ユズさんがここに決められましたからね。」
「べっ別に、クルミと一緒が良かったって訳じゃないんですからねっ!?」
あれだけ人の悪口言っといて………随分と懐かれたものだ。
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