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第4章 DNAの神秘。
「一体、どういうことなんでしょうねぇ。」
「いや、他人事みたいに。」
私の呟きにすかさず突っ込んだのはスズキ先生だ。
しかし、そんな事言われたって、あれは他人事なのだ。
「親戚とか、心当たりないの?」
「ありませんよ。いや、イスタリアになら叔父と従兄弟はいますけど・・・もう少し小さい子だと思ってたんですけど、あの映像だと10歳くらいに見えましたよね。」
「会った事ないの?」
「ありません。叔父がイスタリアの魔石採掘場で働いてるはずなんで、そっちで確認してもらう方が早いと思いますよー?」
「とっくに確認済み。っていうか、ミライ家の家族情報は3代前まで完全に掌握してるし。」
え、こわ。
まるで危険人物扱いじゃないですか。
「ミライ家以外にも、勇者の家系はそれなりに把握してあるよ。
現代の人間がとっくに魔法を失っているとはいえ、万が一何かの偶然で魔力が発動したら・・・多少の魔力ならともかく、銀色はやばいのよ。
その中でも一番やばい、銀色の魔眼持ちが生まれる可能性があるミライ家は特にしっかり監視してる。その力を得れば、魔人なんて比じゃない強さでこの世の全てを手中に出来るから。」
ほほう・・・。
「それなら、私に今更、親戚の心当たりなんて聞かないで下さいよ。」
「分かってても聞きたくなるくらいやばいんだってば。」
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