第2章 勉強は大変なものだ。

1/49
1198人が本棚に入れています
本棚に追加
/955ページ

第2章 勉強は大変なものだ。

「もー、ダメ。オーバーヒート。 これこそまさに、オーバーヒート。 脳みそ溶けてる。」 「二番がそんな事言ってたら、三十番はどうなるのよ。」 「僕がマキちゃんの足を引っ張るような事、するわけないじゃないか!」 「あー、うるさい。会長は結果を出してから言ってくださる?」 「ところでユズさん、そろそろお紅茶にします?」 「皆様にお気に入りのクッキーを召し上がっていただくために、わざわざご実家から送って頂いたんですものね。」 「ノイア、それは言わないで…」 「ユズっち、ツンデレ属性の人だったのねぇ。」 「ツンデレ…?意味が分かりませんわ。」 「マキちゃんのツンデレも可愛いよ!」 「会長にはツンしか与えませんけど!?」 「それでも、可愛いっ!!」 はーい、うるさーい。 どーしてこうなった。 「なんでこの面子で文芸部に仮入部なの?」 やんややんやと煩い私たちに嫌な顔をする事もなく、部長が興味深そうな顔で聞いてくる。 「私は純粋に、文芸部に興味があったんです。」 「私も。」 「僕はマキちゃんと一緒ならどこでも。」 「私たちは、ユズさんと常にご一緒ですから。」 「えぇ。ユズさんがここに決められましたからね。」 「べっ別に、クルミと一緒が良かったって訳じゃないんですからねっ!?」 あれだけ人の悪口言っといて………随分と懐かれたものだ。
/955ページ

最初のコメントを投稿しよう!