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6. まさかのライバル?
次の日、あたしは起き上がったベットの上でしばし放心状態だった。なぜなら、夢にあの人が出てきたから。
「……確かに、目はあった、けど……」
コンビニ店員のあの人。なぜあんなところにいたのかは分からないが、逃げるようにして離れたから、悪いことをしたとは思っている。
でも、夢の中の彼はコンビニのときと同じく優しかった。そしてこう言ったのだ。
――マスク、とってください。
「とれないよぉおおぉおおぉおお!」
ワッ、とまだマスクをしていない起き抜けの顔を両手で覆う。
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