6. まさかのライバル?

1/5

9人が本棚に入れています
本棚に追加
/60ページ

6. まさかのライバル?

 次の日、あたしは起き上がったベットの上でしばし放心状態だった。なぜなら、夢にあの人が出てきたから。 「……確かに、目はあった、けど……」 コンビニ店員のあの人。なぜあんなところにいたのかは分からないが、逃げるようにして離れたから、悪いことをしたとは思っている。 でも、夢の中の彼はコンビニのときと同じく優しかった。そしてこう言ったのだ。 ――マスク、とってください。 「とれないよぉおおぉおおぉおお!」 ワッ、とまだマスクをしていない起き抜けの顔を両手で覆う。
/60ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加