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マスクをしていると安心する。マスクがないとそわそわして、すぐ手で顔を覆いたくなる。隠したい。見られたくない。自分の顔は大嫌いだから。
そんなとき、目覚ましが鳴った。スヌーズで2回目だ、と気付いたときには時計の時刻に目を見開いた。
「いけない、遅刻する!」
慌ててベットから飛び降り、ヘアアイロンをつけてメイクをする。朝食を食べる時間はない、あたしはそのままマスクも持って外へと出た。
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