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「ねえ、明日もさここでごはん食べていい?」
「え?」
「コンビニで買い物しようよ!」
「えっと……」
素直に、うんといえない。それは“汐が店員さんに会いたがっているから”なことも、“マスクがないから嘘をつけない”ことも分かっていたから。
「いやなの?」
汐が不機嫌そうになる。もちろん本気で怒りはしないだろう。そこまで小さな人間じゃないはずだ。あたしの大好きな友達の汐は。
「……ううん。いいよ。でも、汐はいいの?」
「当たり前でしょー」
そういうと、汐は一転して機嫌がよさそうに声音を高くした。
「コンビニにある材料使って料理でもしようよ。ポン酢も使ってさ!」
「……ふふ。了解」
明るくそう話す汐に、あたしは笑ってみせた。その日は、まだ楽しかったのだ。
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