11. 追いかけた背中

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私は、ポンさんが消えた暗闇を数秒見つめてからコンビニの中へと入る。 「透くん!」 「あ、ごみ捨てお疲れ様です! さっきポンさんが」 「少し出てくるから店長に伝えておいて」 「えっ、心さん!」 透くんの言葉を半分聞き流してお願いを押し付ける。再び外に出ると、ポンさんが走っていった方向へ走り出した。 どこに行ったのか、分かるはずがない。でも、追いかけることに意味がある気がした。 彼女の言葉を、私は聞いていない。 ***
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