プロローグ

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プロローグ 2万年のも昔。 ルーレンと言われる広大土地の西側に、エンゼル山からの湧水の恵みを得られるナビル平野にて人々は幸せに暮らしていた。 南方の暖かい気候と、水は豊富にあるのに水害に苦しめられない、夢の土地だったのです。 しかし、その平穏はある日破られた。どこからか現れたトロルゴブリンによって人々はその土地を追われたのだった。 人々はエンゼル山から東にある、ユーウラス川とイグリアス川が交わる畔にて暮らし始めた。水は豊富にあるが、夏の雨季の時期は洪水に見舞われ、冬は寒さに震えていた。人々は思った。あのナビル平野にもう一度暮らしたいと。 そんな人々の願いを神は見捨てはしなかった。神は、人々の中からルーグランという1人の青年に、エンゼルソードとナビル剣を与えた。雷の力を持つエンゼルソードと、トロルゴブリンにも負けないパワーを備えるナビル剣。 人々はルーグランを総大将にトロルゴブリンと戦い、みごとナビル平野の土地を取り戻し、そこに王都ルーレンパレスを築いたのである。ルーグランは王となり、エンゼルソードをエンゼル山の頂上に突き刺し、ナビル剣はナビル平野の地下奥深くになる、地底湖に沈めたのである。 そこから人々は幸せな日々を過ごしたとされたと、神話が話し伝えられている。
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