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「んな事よりも先にお礼を言えよ、これだから立場が偉い奴は…」
「…そうだったな…ありがとう、感謝する」
「どういたしまして」
俺が皮肉交じりに呟くと元上司は会釈するように軽く頭を下げてお礼を言うので、返事をしながら紙袋を小箱の中に入れてポーチの中へとしまう。
「では私はコレで…」
元上司はどこからか取り出したマイバッグのような袋に瓶を入れると別れの挨拶をする。
「はいはい、もう面倒事は勘弁してくれよ」
また皮肉で返すも普通にシカトされてしまった。
…ったくよー、今回は大した面倒事じゃなかったから良かったようなものの…
何回でも思うけど、俺を便利屋と勘違いして後始末とかの面倒事を押し付けるのは止めて欲しいぜ。
…はぁ、とりあえずメイド達んとこに茶葉を半分ぐらい置いて来るかな。
なーんか珍しいとか言われてるらしいから喜ぶかもしれんし。
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