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目を開けると、そこは別世界だった。
地面は硬いコンクリート。そびえ立つ高層ビルの群れ。噂に聞いていたブシやキゾクらしき姿は全く見えない。
というか、この国の人々は背が高い。
僕が必死に見上げても、顔は一切見えないのだ。
こんなに大きければ、ノリエル達にも対応できるだろう。もしかしたら楽勝かもしれない。
しばらく歩くうちに、ふと異変に気づいた。
「僕…四足歩行してる?」
まさかと思って店のウィンドウに映る自分を見た。
そこに映っていたのは、茶色のトイプードルだった。
「え、ええー!?!?!?」
言葉は話せるが、犬になってしまったらしい。
焦って懐を確認した。
…良かった。プリキュアのもとは健在だ。
いちにーさんしーごーろく…あれ!?7個目がない!?
ラベンダーのもと、フレアのもと、シトロンのもと、シャンプーのもと、フォレストのもと、シャワーのもと…
リンスのもとがない!?!?
やばい、どうしよう。
着陸の時の衝撃でどこかに落としてしまった。それ以外考えられない。
......クビだ。
全身から血の気が引いた。
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