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また、こうゆうヤツには常套句があって『自分はあの有名な○○の○○にあたるんだ』と自慢をしてくるのだ。『でも、それじゃぁエラいのはお前じゃなくて、その○○だろう』と思わず突っ込みを入れたくなってくる。
三つ目は現実の相手に合うのが怖いタイプ。
女性が苦手というヤツや、二次元のオンナしか相手にできないオタク型、又は人付き合いが極端に下手で女性の顔を直視すると何も言えなくなってしまうのが、このタイプに当てはまる。
また、ごく稀には『イメージが壊れるのがイヤだから』と言ってメールのみの相手を探しているヤツも居る。
こうゆうのは中年でしかも、ちゃんと奥さんがいる場合が多い、とジュンが言っていた。
「ハーイ、皆サン。コンバンワ」
ドアを開けてミッシェルが入ってきた。
ミッシェルはフィリピン人専門のパブで働いているが、指名客を増やすためにここで相手を探しにきているのだ。
ミッシェルが言うにはフィリビンパブとは言っても最近はホステスの半分以上が他の国の人間らしい。一度ビザが切れて帰国すると簡単には戻ってこれないからだ。ミッシェルもそろそろ期限が切れる、と言っていた。
「ネェネェ、コレ見テ、買ッチャッタ!」
ミッシェルが嬉しそうに手持ったものを見せびらかした。
「何? それ。……あっ! スゴいじゃん!」
ジュンがミッシェルの元に駆け寄った。それは大きなデジカメだった。
「本格的じゃん、それ。高いんじゃないの?」
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