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泡立ちの良い石鹸のお蔭で、今路の肌を千歳の細くて長い指が滑る様に撫で上げ、身を捩りたくなる。
「ちょ、ちぃ……ちゃ、くすぐっ……た」
「うん? 気持ち良くない?」
「いいけ……どっ……」
今路は千歳の泡の付いた手を捕まえて、乱れた息を整えようと俯いた。
「息が上がってる……」
「だっから……疲れてるって言って……」
「でも、息子は元気」
千歳の手が双果を下から撫で上げ、硬く腫れ上がった楔をゆっくりと包む。
ずるりと滑るその感触に今路は思わず逃げを打ち、腰を引いた。
鈴口から溢れ出る蜜は泡のせいで気付かれてはない様だが、自分でもいつもより敏感なのは分かる。
卑陋な雄の香りがプルメリアの香りに混ざって、ジワジワと催淫剤の様に期待を焚き付けて行く。
負けじと今路は千歳の反り返ったその逞しい楔を可愛がった。
先生と呼んでいた頃はこんな風になると思っていなかったのに、全く違う世界で千歳の弟に出逢うことになり、また再会した。
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