熱は逃げて跡形も

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うだる熱と巡る言葉をどうにか外に出そうと必死で 焦って走って逃げてたら余計に熱が出た いつのまにか何かに追われたみたいに止まらなくて 逃げたその先には誰もいなくて 今日も一人で彼方を見つめる どうしようもないこの気持ちを どうにか制御しようと抑えようと躍起になって 冷えて(かげ)って()くなって 視えなくなってしまったから 元の形もわからずに、戻せずに どこにもいけない 居場所もわからない ただ覚えているのは()の温もり 冷えた身体(からだ)で探し求めて今日も行く その先にあるのはただ底なしの恐怖だと知ってもなお
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