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休息
交番にやって来た。
警官の名前は時岡、交番長だ。
交番の仕事は幅広い。
道案内から、ケンカや酔っぱらいの対処など。タクミの父親も警官だった。
新任の警察官は、ほとんどが交番勤務からスタートする。
無線機、手錠、警笛、警棒、拳銃、警察手帳を装備している。
「武市の死体は片づけたんだな?」
タクミは40も年上の時岡にタメ口を叩いた。
「あぁ、今はパトカーの中だ。この街は暇だからな?明日にならないと応援も来ない」
「ったく、最低な警官だな?」
「すまない」
タクミは時岡に武市の死体を見つからないように隠蔽することと、警察の妨害を命令した。
警棒とニューナンブ拳銃を手に入れた。弾倉の中を見た。弾は6発込められてある。斧は置いていくことにした。
ほとぼりが覚めるまでこの街から離れたほうが良さそうだな?
バンに乗り込み、塒を探す旅に出掛ける。自宅に戻ってきた。
家族はみんな眠っている。
タクミが蘇ったことは知らないのだ。
2階に上がり自分の部屋に入る。
6畳の和室、布団がそのままにしてある。昔買ったガンダムのプラモが飾られてある。タクミはお気に入りのMDと、お守りを持って家を出た。
バンに再び乗り込み、MDを差し込んだ。中島美嘉の『GLAMOROUS SKY』が流れてくる。2005年にヒットした曲だ。マユがよく聴いていた。1年のとき同じクラスで、吹奏楽部だった。
タクミはバスケ部だがほとんどサボっていた。マユは中2の夏に転校した。
利根大橋を越えて久喜の街にやって来た。
そーいや今日から7月だな?
AM3:00
カプセルホテルに泊まることになった。101号室に入り、ベッドに寝転がった。狭い!下のカプセルから鼾が聞こえてくる。備えつけのイヤホンをして、テレビを見た。6時になったら極端に弱くなる。ずっと、眠っていようか?
ニュースがやっていた。
『向日葵町にある中央公園で殺人事件が起きた模様です』
不細工なアナウンサーだ。
復讐なんかやめるか?
今なら自首すれば罪も軽くなるかも知れない。ダメだ!もうはじまったことだ。テレビを消して眠りについた。
HPが20UPした。
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