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再会
AM8:32
はぁ、よく寝た。さてと、これからどーする?とりあえず、ニュースでも見るか?タクミはテレビをつけた。
どこかの国のテロリストが向日葵町にある文化会館『グリーンラグーン』に立て籠もっているそうだ。
テロリストはヘリと金を要求しているらしい。テロで騒然となってる間にどさくさに紛れて復讐しようか?
ホテル代が3000円かかった。
残金 10600円
HP130 BP120
ホテルを出てアスファルトをペロペロ舐めた。テロリストと戦わないといけないんだ。
セブンイレブンでマップ、サンドイッチ、ブルーマウンテンを買った。
残金 8100円
店から出る。蝉がジリジリ鳴いている。薄い水色のワンピースに、白いカーディガンってゆースタイルの女性が近づいてきた。
「マユじゃないか?」
「織田君じゃない」
「こんなところで何してるの?」
「ちょっと買い物、久々に話そうよ?ちょっと待ってて?」
「ウン」
マユが店に入っていく。
それにしてもキレイだな。
彼氏とかいるのかな?
マユを待つ間、ケータイのリバーシで遊んだ。全然勝てなかった。
マユはブリトーにフランクフルト、野菜ジュースを買って戻ってきた。
コンビニから歩いて10分くらいのところにキリン公園はあった。
ベンチに座る。
マユがフランクフルトにケチャップかける。血みたいだ。
口いっぱいに頬張る。
タクミはサンドイッチを食べた。
タマゴサンドと野菜サンド、そしてツナサンドがある。
野菜サンドから片付ける。
レタスがシャキシャキしていて美味しい。
タクミはつい、自分のしてきたことを喋ってしまった。精神的に限界に来ていた。
「まさか、織田君だったなんて……」
「もう止められないんだ」
「確かに奴らはムカつくよね?」
女子も武市たちの被害に遭っていた。
「で?マユはこんなところで何をしてるの?」
「グリーンで起きた事件知ってる?」
「あぁ、あの籠城事件?」
「私たちはあの事件を追ってるの」
ドラマみたいな話だ。
女子中学生が秘密諜報員なんて。
「まっ、まさか……」
「信じられないでしょうけどホントのことよ?」
テロリストは『クロック』ってゆー名前で独立国家を目指しているそうだ。
「何でそんなあぶねー仕事を?」
「いつか話してあげる」
タクミは自分の考えを話した。
「名案ね?手伝うわ」
マユが仲間になった。
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