KARAKURI

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KARAKURI

 タクミたちはキリン公園を出た。   「なぁ?どこに行くの?」 「いいからついてきて」 「しかし、スパイとはな?007の世界だ」  AM9:01 ゲームセンター『7』 「おいおい、格ゲーなんかしてる場合か?」  マユはゲーム機の下に潜り込み、何かを探している。ボタンを押すと、あっとビックリ筐体が自動的にスライドし、隠し階段が現れた。 「か……からくり屋敷」  階段を降りると武器庫になっていた。  パイソンの弾20発、閃光弾、それから防弾チョッキを手に入れた。   「防弾チョッキは3年が交換の目安だからね?」  マユが言った。  遠くからイヤーな音が聞こえてきた。 「おまわりが来たようだな?ズラかろうぜ?」  タクミたちは7を足早に出て裏路地に入った。  AM9:24  カフェ『蝶』  2人はアイスコーヒーを頼んだ。 「しかし、サツは何故気づいたんだろう?」  タクミは言った。 「どうやら張られていたみたいね?」  マユはスコーピオンってゆーマシンガンとハンドグレネードをテーブルの上に置いた。 「強そうな武器だな?」 「タクミももう少し強そうなの持ってくればよかった」  トイレに入って防弾チョッキを着た。  トイレから出た。 「今から取りに戻ろうかな?」 「やめた方がいいよ、アソコは多分マークされてると思う。結構品揃えがよかったんだけどな?」 「ねー、何でマユは今の仕事を?」  そのときマユのケータイが鳴った。  通話をしているマユの顔つきが変わる。  電話を切りマユが言った。  「ごめんなさい?屯所が敵に包囲されたわ、仲間を助けないと」  タクミはマユとメルアドを交換した。 「それじゃあ、また後でね?」  足早にマユがカフェを出た。  タクミも勘定を払い外に出た。  ー1000円  AM10:01 駐車場     そこには警官が2人張り込んでいた。 「キサマ!あのゲーセンで何を?」  タクミはすかさずニューナンブを4発使い警官を1人倒し、1人に重傷を追わせた。クソッ!ニューナンブが残り2発しかない。  腕時計を見て驚いた。  HPが100に減っていたのだ。  撃たれたりはしていない。  しばらく様子を見たが100から減ることはなかった。  疲れとかも反映されるのだろうか?    バンを運転してるとケータイが鳴った。《私だ。ハコチョーだ。向日葵町は封鎖した。駅前に仲間が迎えに行く》  5W1Hがなってねーな?どこの駅だよ?何時だよ?  久喜駅に向かった。
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