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異食のスター
AM11:21
店内に入ると町の騒然さが嘘の様だ。
窓際にマユが座っている。
金もあまりないから、マユが食べていたテリヤキバーガーの包みを食べた。
美味くはないが戦闘能力は補える。
ゲテモノゲージが高い方がより強くなれる。
「昼間はあんまり強くないし?食い物じゃないものを食べると戦闘能力が上がるんだ」
「サイボーグってのも大変なのね?」
「異色のスターならぬ、異食のスターなんてね?」
「フフッ」
「なぁ、教えてくれ?屯所ってのはどこなんだ?」
「ここよ」
「マックが?」
店員はサブマシンガンやハンドガンを装備していた。
敵の死体は裏にあるガソリンスタンドに置いてあるらしい。
タクミはテープを見て鼻血が出そうになった。
「吉井先生って清純そうに見えたんだけどなぁ」と、マユが顔を紅潮させている。
テーブルの上にあるノートパソコンには校内が映し出されている。
どうやら、監視システムを作動させたようだ。
ん?コイツらの敵はテロリストじゃなかったのか?
「さぁ、はじめましょう?計画は完璧よ」
タクミは校長に電話を入れた。
「校長、アンタ60年前のクーデター犯と何の関わりがあるんだ?教えろ」
「おまえはあの問題児か?クーデター?何のことかサッパリ分からん」
「アンタと吉井の愛の営みを記録したテープがコッチにある。バラされたらアンタの水の泡だな?」
「それしきのスキャンダルは気にせんよ……そろそろ教育者にも飽きてきたところだ」
「校長、アンタは最低だな?」
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