思いがけない出来事

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思いがけない出来事

よっちゃんと約束の日。 前に安西さんと一緒に行ったカフェに行った。 私よりも先に、よっちゃんは来ていた。 「おせーよ!」 「ごめん、ごめん。」 今日のよっちゃんは、少しいつもよりかっこよく見えた。 お洒落をしていた。 「ここのクロワッサン食べたかったんだよね。」 いつもと変わらない様子。 今日はなんで呼び出されたんだろう。 「よっちゃん、どうしたの?」 私がそう言っても、よっちゃんはべつにー。 と言っていた。 しばらくして、コウのバーに行こうと言われた。 バーについて、よっちゃんはいつもより強いお酒を飲んでいる。 少しお酒を飲んだところでよっちゃんは言った。 「なつ、俺たち付き合わない?好きなんだ。」 嘘でしょ!? まさかのよっちゃんからの告白にコウも驚いていた。 よっちゃんは、お調子者で情報通。 そんなよっちゃんが珍しく真面目な顔をしていた。 しばらく間をおいて、私は言った。 「よっちゃん、突然どうしたの?うちらってそんな関係じゃないよね?」 よっちゃん、ごめんなさい。 私…よっちゃんじゃない。 よっちゃんは友達。 友達としては大好きだよ。 そう伝えた。 よっちゃんは寂しそうな顔をしていたけど、ニッコリ笑顔で言った。 「やっぱり、そうだよな!ごめん。」 よっちゃんはまだ飲んでいくというので、私は先に帰った。 雨が降りそうな夜だった。
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