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あの人
あの人って
あの袋…やっぱり…そうだよね?
家に帰ってからも、ずーっと考えていた。
あの袋を取りに来たってことは!!
私は急いで桜の木に向かった。
置いたはずの袋がなくなっていた。
やっぱりあの人だったんだ!
手紙も添えられている。
『ありがとう。』
それだけが書いてあった。
少しだけがっかりした。
もう手紙のやりとりがなくなってしまうと思うと寂しかった。
でもあの人は。。。
仕方ないと自分に言い聞かせた。
…
次の日。
「おーい!なつ、聞いてる?」
「あ、なに?」
「さっきから話しかけてましたけど?」
全然気づかなかった。
頭の中がぼーっとしてしまっている。
「なつ、具合わるいんじゃない?帰りな!」
店長はいつだって優しい。
いつも気にかけてくれている。
あの事故の発見者も店長だった。
「すみません、今日は帰ります。」
こんな状態でいても迷惑だよな。
私、どうしちゃったんだろう。
今日は、雲ひとつない空だった。
空ってこんなに広いんだよね。
ふと思った。
突然、メールが届いた。
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