嘘とジェラシー

オレと彼女の出会い

　親にダンサーは紹介できないって言われた後に、ダンス頑張ってねって言われたって、オレにどないせえっちゅうねん。

　結婚、か……。

　カノジョに言われるまで考えたこともなかった。美恵のことは好きやったし、ずっと一緒にいたいって思ってたけど、その先に結婚があることなんてまだ想像もできてなかった。

　いつかはするんやろうなぁぐらいにしか思ってなかったけど……そうか。もう結婚を考えてもおかしくない年齢になってたんや、オレら。

　あまりに突然のこと過ぎて、頭が混乱してた。

　ベッドに寝転がって白い天井を眺める。