オレと彼女の出会い

17/25
前へ
/1603ページ
次へ
 LINEだけ交換して、その日は別れた。 『ユージ君とLINEできるなんて夢みたいです!』  マキちゃんはやたらと積極的で、オレを勘違いさせるようなことを言うてくれる子やった。  正直、悪い気はせんかったし、寧ろオレは完全にやる気を取り戻してた。  単純極まりないオレ。  バレンタインの当日は、マキちゃんの仕事が終わってからってことで夜の7時に待ち合わせになった。  まさか、この待ち合わせがオレの運命を変えるなんて、その時は微塵も想像してなかった。  ちょっと早めに待ち合わせ場所に着いたオレは、ウキウキしながらマキちゃんが来るのを待った。  外は(さぶ)くて凍えそうやったけど、楽しみな気持ちの方が遥かに勝っていた。
/1603ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8253人が本棚に入れています
本棚に追加