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少し酔ってきたのもあるんやろうけど、彼女は徐々に個人情報も漏らし始めた。ちょっとはオレのこと信用してくれてんかな?
「今日はオレが奢るからどんどん飲んでや」
沈んだ気分を盛り上げたくて言った。
「そ、そんな!別に奢ってもらう理由なんかないし……」
喜ぶかと思ったけど、彼女は断ってきた。
こんな時、割り勘しようって言われた方がサブいやろ。
「誘ったんオレやし。心配せんでも奢るからって別に下心があるワケじゃないから」
安心させようと思って言ってはみたものの、キミにはそそられへんって言うてしもたような気がして焦った。
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