Fatal Attraction

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「……嫌なワケないやろ」  そのまま、彼女としばらく見つめ合った。  手を握っただけで、オレはドキドキしてた。 「ふふふっ。真剣な顔、似合わないね」  空気を変えるように彼女が笑った。 「意外とイケメンでビックリした?」 「自分で言う?それ」  お互い照れ隠しなのか笑って誤魔化したけど、そのまま店を出て夜の街を歩き出した。  平気な顔で笑い話をしてるけど、2人とも内心ビクビクしてるのはバレバレやった。  やっぱり止めようって言うてあげた方がいいのは分かってたけど、彼女ともう少し一緒にいたい気持ちの方が勝ってしまった――。
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