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少し強引にキスをすると、最初は力んでた体から少しずつ力が抜けていった。
決心がついたのか諦めたのかは分からんけど、それから彼女は抵抗しなくなった。
「え、すごい!」
服を脱ぐと、オレの腹筋を見て彼女が言った。ダンスのために体幹を鍛えてるから、バキバキではないけど一応腹筋は割れてる。
「それ、もうちょい下見て言うてくれたら嬉しいけど」
褒められると意外と恥ずかしいので、冗談を言った。
意味が分かると、彼女はオレの腹を叩き「ヘンタイ!」と言って口を尖らせた。
「男なんかみんな変態やし」
「……そうかな」
何気ない言葉にも彼女は時々表情を曇らせる。
そういう時は絶対、彼氏のことを考えてる。間違いない。
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