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「ああ……そうかもね」
涙を拭いながら彼女が笑って、ちょっとホッとした。
「奇遇やな。オレもめちゃくちゃ気持ちよかってん。これは、もう一回しやなあかんで」
「いい!しなくていいから!」
「いやいや。そんなん聞いたらやらずにはおれんわー」
笑いながらジタバタする彼女をもう一度抱いた。
泣く元気もなくなるぐらい疲れ果てて寝てしまえばいい。
後悔なんかする必要ない。
誕生日も祝ってくれへん男なんか、ぐっすり寝て忘れてしまえばいい――。
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