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「そんなこと、あなたに関係ないでしょ!!一回寝たぐらいでいい気にならないでよ!!」
涙目の彼女は、怒りを露わにした。
「そんなに好きなんやったら何でオレと寝たん?見ず知らずのオレと寝る勇気があるんやったら、例え夜中でも彼氏に会いに行けばよかったやろ。本音も本性も見せられへんような相手やったら別れてまえ」
けど、オレの言葉にハッとした顔をした。彼女かってホンマは分かってるはず。
このまま彼氏と続けても苦しいだけやって。
「オレが付き合ったるから」
遠ざかる背中にそう言うと、彼女は足を止めて振り返った。
「はい?」
「オレが彼氏になったるから、今の彼氏とはもう別れーや」
「結構です!!」
ぶりぶり怒りながら、彼女は会社に戻ってしまった。
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