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なんぼアホなオレでも、会社を訪ねたりしたら彼女が怒るのは分かってた。
喜んでくれるとは思ってなかったけど、彼氏と別れる気がないっていう言葉には多少がっかりした。
なんでやねん……誕生日もすっぽかすような薄情なオトコがそんなにいいんかよ……。
ふてくされながら街中をブラブラして、気づいたら夜になってた。
今日はDJの日やし、ちょっと早いけどこのまま行こかなぁなんて思ってる時やった。
「あれ?くるみんやん」
昨日と同じぐらい沈み切った顔で、くるみんが歩いてた。
「待ち合わせもしてないのに会うなんて、運命ちゃう?」
偶然と呼ぶには無理がある再会に胸が高鳴った。想いが引き寄せるってこともあるらしい。
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