俺とアイツの出会い

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 わざわざ来てくれたのは嬉しかったが、今くるみを部屋に入れたら仕事なんか手につかなくなってしまう。  だからといって、ドアホン越しに帰ってくれと言う訳にはいかない。  顔を見た瞬間に理性を失ったりしないよう、大きく深呼吸をしてドアを開けた。 「ごめんなさい、急に。家の前を通ったら電気が点いてたから、もしかしたらいるのかなって」  いつものようにくるみは俺を見るなり、頬を赤く染めた。  だが、いつもとはどこか違って見えた。  俺の目を真っ直ぐ見ないというか何と言うか、上手く説明できないのだがくるみが少しよそよそしいような気がした。  久々に会ったのだから、当然と言えば当然か。
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