俺とアイツの出会い

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「いやぁ、お邪魔なんはオレの方でしょ。どーも、初めまして。椎名悠二です」  関西訛りの馴れ馴れしい男は、突然自己紹介を始めた。 「ああ、どうも氷川です」  外見で人を判断するのはあまり好きではないが、どう見ても会社勤めをしているようには見えなかった。  まだ学生か?その割に堂々としているのは疚しいところがないからか、よほど度胸が据わっているのか。いずれにせよ自己顕示欲が強いことは間違いない。 「オレは単なる友人の1人で、みんなで飯食って、家近いから送って来ただけですから」 「ああ、それはわざわざどうも」 「いえいえ。くるみちゃん可愛いから襲われたらあかんと思って。じゃあ、オレはこれで」  なんだ?その挑発的な目は……。
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