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「この間、せっかく来てくれたのに、大事な会議の前でちょっと気が立ってたから追い返すようなことして、ずっと気にしてたんだ。謝らなきゃって。でも、もう遅かったみたいだな」
自分に非があることは承知の上だったが、くるみが俺に隠れてあんな男と会っていたのかと思うと、内心穏やかではなかった。
「え……?」
「最近、全然会えてないし、誕生日だって祝えなかったんだから、くるみが心変わりするのは当然だよな」
例え、あのチャラい男に心変わりしたんだとしても、俺にはそれを咎める資格はない。
頭では理解していても、まだ信じられない気持ちの方が大きかった。
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