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「そっか。でも、もしくるみが俺を嫌になって心変わりしたら、その時は隠さずにちゃんと言ってほしい」
「……うん。分かった。稜サンは……？」
「え？」
「心変わり、してない？」
「してたら、わざわざ来ないよ」
「そうだよね」
顔を引き攣らせながらも、くるみは笑顔をのぞかせた。
俺が心変わりしたと思ったから、あの男と？
ダメだ……何でもあの男に関連付けてしまう。
女々しいことは止めろ。あんな男にかき乱されてどうする。もっと冷静になれ。
本来の自分を取り戻そうと、深く息を吸い込んだ。
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