俺とアイツの出会い

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 このご時世だから、昔のように強要されることは減ったが、誘われたものを断るという選択肢はあってないようなものだった。  土曜の夜、俺は自分の運命を呪いながらくるみにLINEのメッセージを送っていた。 『明日、急に接待でゴルフに行くことになった。本当にごめん』  いつものように一瞬で既読になったが、くるみがどんな思いで俺のメッセージを呼んでいるのかと思うと心苦しかった。  仕事人間だということは自覚しているが、彼女との約束を破ってまで接待ゴルフに行きたい訳じゃない。  本当は俺だってくるみに会いたかった。  明日こそは誕生日をやり直したいと思っていたのに。
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